農地転用許可申請手続き(その1)


     農地転用許可申請は時間のかかる手続きではありますが、役所の開いている平日の日中に動ける方であれば、自分で行っ
        ても許可を受けることは十分可能です。しかし、農地転用許可を受けようとする土地が大きくて分筆が必要であったり、平日の日
        中に時間を取ることができない方には難しくなっていきます。ですので、行政書士などに依頼することが一般的ですが、農地転用
        許可申請の手続きを代行するには以下の資格者でなければなりません。


     1.行政書士     農地転用に関する手続きは行政書士が行うことができる。(行政書士法第19条)

     2.弁護士      法律樹事務の一環として農地転用に関する手続きを行える。ただし弁護士法72条の規定に抵触する
                                          場合は弁護士のみが行うことができる。(弁護士法第72条)

     3.司法書士     過去に許可又は届出がされている場合や農地でないと判断される場合等、権利移転の効力が既に発
                                           生している場合に、権利に関する登記申請に添付する目的で農地転用関係の証明書類の交付請求
                                           書を作成することは、司法書士でも行うことができる。

     4.土地家屋調査士  既に現況地目が変更されている場合に、地目変更登記申請に添付する目的で農地転用関係の証明
                                           書類の交付請求書を作成することは、土地家屋調査士も行うことができる。

     5.建築士(一級建築士・二級建築士・木造建築士)
                 
農地転用関係手続きが建築に関係する場合は、上記弁護士のみが行うことができる場合を除き、建築
                                           士が行うことができる。


     上記の資格者に代行を依頼することが一般的です。農地転用許可申請を代行して貰うには、手数料や報酬が必要ですので、
         事前に相談し見積をして貰うとよいと思います。それでは、実際にはどのような手続きを行うのか詳しく見ていきましょう。




1.農業委員会へ行く。


     農業委員会は許可申請をする窓口ですが、書類を集めてきちんとした申請書類を作成しても、その土地が転用不可だった場
        合はそれまでの苦労が無駄になっていしまいます。農業委員会に行けば農地転用したい土地が転用可能かどうかなど、代替の
        見込みを掴むことができます。転用したい土地の番地や、所在地を住宅地図等でちゃんと確認してから相談に行ってください。
     農業委員会では、以下のような点を聞いてきましょう。





     農地転用にはその土地の種類によって、農地転用できる土地とできない土地、また転用のしやすさが変わります。どの農地に
        該当しているのか、また転用できる土地なのか確認します。




     転用したい農地が農業振興地域の「農用地区域」に該当していた場合には、農地転用す前に農振除外を先にしなければなり
        ません。農振除外は受付時期が限定されていて、それぞれの農業委員会によって半年に1回や3ヵ月に1回などと決まっていま
        す。タイミングを逃してしまうと次の受付期間まで半年や3ヵ月間待たないと農振除外の申請ができないということになってしまい
        ます。農振除外の許可が遅れは、農地転用の遅れにもつながりますので気をつけましょう。





     意見書が必要な場合、どこの意見書をもらってくれば良いのかを確認します。土地改良区の住所や関係権利者の連絡先
        など、どこに行けばよいか、どこに連絡すればよいかなど教えてもらいます。





     登記簿や公図の写しなど基本的に必要なものの他、転用後に建物を建てる場合や資材置き場にしたい場合などは、用途に
        応じて提出しなければならない書類も変わってきます。転用後の使い道について相談し、どのような書類が必要なのか確認し
        ます。このとき、何部必要なのか、コピーでも良いのかなども併せて確認しておくと良いでしょう。





     農地転用の申請は、締切日が決まっています。その日を過ぎると次回の締切日の分まで審査が延びてしまうので、必ず
        確認し忘れないようにしてください。





     農業委員会で相談・確認をしたときに申請書類の用紙をもらい忘れたりすると再度とりに行かないと行けないので、
        忘れずにもらっておきましょう。意見書の提出が必要な場合はそれも忘れずにもらっておきます。






     以上が農業委員会で確認しておくと良い最低限の項目です。しっかりと確認し、提出書類の作成漏れや書式間違いなどをしないようにしましょう。