太陽光発電で農地を活用する


     日本の耕地面積は1961年には609万ヘクタールありましたが、農地の開発が進み2015年には449万6千ヘクタールと約160万     ヘクタールも少なくなってしまいました。地域別に見ると、田畑の面積が前年よりも最も落ち込んだのが関東・東山で宅地などへ    の転用が進んだことから5500ヘクタール減少しました。ついで東北が4100ヘクタール、九州が3800ヘクタールの減少と各地で前    年割れをしました。田畑別の面積を見てみると田畑ともに0.5%減少となり、畑地に含まれる樹園地は最も落ち込みがひどく       1.4%も減少してしまいました。傾斜地にある樹園地を中心に、労働力の不足によって管理ができなくなったことが原因とされてい
    ます。
     現在の農業就業人口のうち、普段主に農業を仕事としている方の割合の6割近くが65歳以上の高齢者となり、どんどんと高齢    化が進んでいます。耕作面積の減少の原因の一つに農家の高齢化による労働力不足が挙げられています。ただでさえ農業を
    営むには手間隙はもちろん体力が不可欠です。山地や傾斜地での耕作は若者にとっても重労働ですので、高齢者が耕作をや
    めてしまうのも無理はありません。そのため農家の高齢化が進むとともに耕作放棄地も増えていき、2010年には39万6千ヘクタ
    ールの土地が何も作られず放置されています。




     前に述べたように、現在の日本では耕作面積がどんどんと減少し、逆に耕作放棄地は増えています。一度耕作を止めてしまう
    と再び耕作するには大変な労力と時間がかかるそうですし、自給率のことを考えると耕作はぜひとも続けていっていただきたい
    ものです。しかし、高齢により耕作が難しくなった方や相続などで農地を思わず取得してしまった方にとって耕作を続けることは
    難しく、農地はお荷物でしかなくなっています。

     このような農地を活用するには、様々な方法が考えられます。

    1.農地を農地のままで活用する。
     この場合、他の農家の方に貸したり、市民農園として貸し出す方法があります。しかし、他の農家でも高齢化の問題は同じで
    すので、借り手の需要が見込まれることは少ないと思われます。また、市民農園の制度はいくつかの形態があるそうです。制度    自体は難しいようですが、自治体が補助事業を行っている場合もあるそうですので他に方法が無いようなら考えてもいいかもし
         れません。

    2.農地を転用してから農地以外で活用する
     この場合は、駐車場や資材置き場、太陽光発電などさまざまな活用方法が考えられます。しかし、どの方法をとっても農地転
        用には目的が必要で、農地転用をした後は目的を達成しなければなりません。また上記の方法は事業となりますので、事業計
        画とその資金調達の実現性がないと農地転用の許可がなかなか下りないそうです。事業計画や資金調達の実現性があっても、
        駐車場が必要とされているのか資材置き場を利用する人がいるのかなどと実現性を問われることは必至でしょう。
     その点、太陽光発電は全量買取制度がありますので収益性もあり、事業計画の点では問題ありません。資金調達の点を解決
        すれば、農地転用の許可も他の事業に比べれば下りやすいかもしれません。




     農地に太陽光発電設備を設置して売電収入を得るということは、農地を活用する方法のひとつですが、安定的な収入を得るに
    は一番の方法ではないかと思います。初期投資には多額の費用を要しますが、同じようにマンションで農地を活用しようとすると
    空き部屋対策も必要になってきます。その点太陽光発電は、全量買取制度が始まりましたので、発電したら発電した分だけ買
    取ってもらえるので、収入も安定していますし、メンテナンスもマンションほどではありません。農地のある場所によっては太陽光
    発電には不向きな農地もありますので一概には言えませんし、手続きが煩雑になることもありますが信頼できる業者にまかせれ
    ば安心です。
     お持ちの農地をどう活用しようかとお悩みの方は、太陽光発電も方法の一つにあるということを頭において活用方法を検討し
    ていただきたいと思います。





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