余剰買取制度と全量買取制度


     太陽光発電設備で発電した電気を電力会社に売るには、「余剰買取制度」と「全量買取制度」の2つの方法があります。




     「余剰買取制度」とは、太陽後発線設備で発電した電力から、自分の家で使った電力を引き算し、余った電力があればこれを
    売るということです。自分の家で消費する電気の量が発電した電気の量と同じか、発電した電気の量よりも消費する電気の量が     多いと余りが出ないので、どんなに太陽光発電設備で発電しても電気を売ることはできません。逆に、家で消費する電気の量
    を節約すればするほど、余りが多くなるので電気をその分多く売ることができます。そのため、設置者の節電意識を高める制度
    であるといわれています。

          具体的な数字の例を挙げて、実際の売電価格やトータルの電気料金がどのようになるのかみてみましょう。
     仮に、売電価格を33円、買取価格を25円として計算してみます。太陽光発電が3kWの電気を3時間発電する一方で、1kwの電
     気を3時間使っていたと仮定します。
             この場合、太陽光発電をした電気の量は3kwの電気を3時間発電しましたので、(3kw×3時間)=9kwh の電気を発電したこ
        と になります。その間に1kwの電気を3時間消費したので、消費した電気の量は(1kw×3時間)=3kwh です。よって余剰電力     は、(9kwh-3kwh)=6kwhとなり、売電収入は(6kwh×33円)=198円 となります。消費した電気の全てを太陽光発電で発電
     した電気でまかなったので、電力会社に支払う電気代は0円になります。

                 太陽光発電設備で発電した電気の量 (3kw × 3時間)  = 9kwh
                 消費した電気の量             (1kw × 3時間)  = 3kwh
                 余剰電力                  (9kwh - 3kwh)    = 6kwh
                 売電収入                  (6kwh × 33円)   = 198円
         差引収支                  (198円 - 0円)   = 198円






     「全量買取制度」は、自分の家で使った電気は関係なく、太陽光発電設備で発電した電力の全てを買取ってもらえる制度で
        す。このとき、家で消費する電気は、通常通り電力会社から必要な分だけ電気を買います。たとえ家で消費する電気の量が発
        電した電気の量よりも多くなったとしても、太陽光発電設備で発電した全ての電気を売ることができます。ただし、「全量買取制
        度」が適用される太陽光発電施設はソーラーパネルの総出力が10kw以上のものだけに限られるので、注意が必要です。
     
          前述と同じ条件で「余剰買取制度」と比較して売電収入等がどのように違うのかみてみましょう。太陽光発電で発電した電気
       の量と消費した電気の量は「余剰買取制度」の場合と同じように、3kwの電気を3時間発電しましたので(3kw×3時間)=9kwh、
       その間に1kwの電気を3時間消費したので消費した電気の量は(1kw×3時間)=3kwhとなります。「余剰買取制度」の場合は、
       この発電した電気の量から消費した電気の量を引いた残りを売電しますが、「全量買取制度」は発電した電気の全てを売ること
       ができるので、売電収入は(9kwh×33円)=297円となります。その代わり、消費した電気の代金は支払わなくてはなりません
       ので、(3kwh×25円)=75円を支払います。最終的な収支は、297円-75円=222円となります。

        太陽光発電設備で発電した電気の量 (3kw × 3時間)  = 9kwh
                 消費した電気の量             (1kw × 3時間)  = 3kwh
                 買電支出                  (3kwh - 25円)   = 75円
                 売電収入                  (9kwh × 33円)   = 297円
        差引収支                  (297円 - 75円)  = 222円



      分かりやすくするために「余剰買取制度」と「全量買取制度」を同じ条件で計算してみましたが、「余剰買取制度」と「全量買取
        制度」では、売電価格や買取期間などが違いますので、あくまでも制度の違いをみるためだけのものとしてください。売電価格と
        買取価格の差が大きければ大きいほど、「余剰買取制度」と比較して「全量買取制度」のメリットのほうが大きくなるそうです。