光飽和点について


     植物が光合成を行い、成長するには太陽の光が不可欠です。太陽の光がなければ光合成もできませんし、成長もできませ
    ん。植物を大きく成長させるにはたくさん太陽の光をあてればいいのではないかと思われがちですが、実際には光の強度を上
    げてもある強さ以上になると植物が光合成を行う速度が上昇しなくなります。このときの光の強さを光飽和点といいます。この
    光飽和点は植物によって様々で、それぞれの植物の光飽和点以上の強さの太陽光があたると、成長どころか葉がやけてし
    まったりと逆効果になる場合があるのです。
     光飽和点と似た言葉に光補償点というものがあります。光補償点とは植物が光合成をするときに排出する酸素と、吸収する
    二酸化炭素との出入りが完全に釣り合うときの光の強さのことです。この光補償点以下の光の強さでは植物は成長することが
    できません。




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     太陽の光をパネルで遮ってしまったら、農作物が育たなくなってしまうのではないかと心配される方も多いかと思いますが、
    ソーラーシェアリングはこの光飽和点以上の太陽光を利用します。光飽和点の強さの光さえあたっていれば、農作物は十分に
    育つのです。農作物によって光飽和点は異なりますが、成長の妨げにならないのは遮光率が30%程度とされています。サトウ
    キビやトウモロコシのような光飽和点のない農作物は、太陽の光を浴びれば浴びるほど光合成を行いますが、反対にケヤキや
    サトウカエデは光飽和点が低く、照度が20キロルクスを越えたあたりでいくら照度を上げても光合成をする量は増えません。
    そのような光飽和点の低い農作物の生産に移行したりと、理想の発電量とのバランスを考えて作物を選ぶことが大切です。
     代表的な作物の光飽和点と光補償点をまとめてみましたので参考になさってください。




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