ソーラーシェアリングのメリット・デメリット


    ソーラーシェアリングとは、農地支柱を組んでその上に太陽光パネルを設置することによって、太陽光発電と営農の両方を
   行うことです。農業の収入を維持しながら、太陽光発電の売電収入も得ることができるというので、現在注目されています。
    収入が増えるというのはとても魅力的ですが、メリットだけでなく当然デメリットも存在します。メリット・デメリットの両方を加味し、
   ご自分に一番あった設備・方法にするのが大切です。疑問に思うところや不安な点がありましたらそのままにしておかず、メール
   でも電話でも構いませんのでご連絡ください。担当者がご納得いただけるまでご説明いたします。




ソーラーシェアリングのメリット


     ソーラーシェアリングのメリットとして一番に挙げられるのが、「収入の増加」ではないでしょうか。ソーラーシェアリングを行うと、
    農業で得られる収入の他に太陽光発電の売電によっても収入を得ることができます。また、農作物は成長・収穫し販売して初め
    て収入となるので月々の収入が不安定ですが、太陽光発電での売電収入は一年を通して安定した収入を得ることができます。
    収入の増加や安定化によって兼業農家から専業農家に移行することができ、より良い品質の作物を作ることにも繋がります。さ
    らに、農業規模の拡大や、農業従事者の高齢化対策、若者の就農機会の創出などが期待されています。





     良い土は作物を育てる上では欠かせないものですが、太陽光パネルの設置によってその土作りにもメリットがあるそうです。
    一見、太陽光パネルで太陽の光を遮ってしまうのは土にも作物にもよくないように思えますが、逆に太陽光パネルが太陽の光を
    遮ることによって、土の湿度が維持できるようになり、それによって土の中の微生物の活動を助け、良い土をを作りやすい環境
    になるそうです。そのほかにも、作物の旬の期間を長くすることができたり、酷暑による米の白化を防止できたり、完熟になる速
    さを遅くして完熟品出荷をしやすくしたりと、作物にとってもメリットがあるようです。





     太陽光パネルが太陽の光を遮ってくれるので、直射日光が当たる量が少なくなります。そのため、夏の炎天下での作業がし
    やすくなります。日照りに強い雑草が減ることによって除草が容易になったり、水の蒸散が減少するので灌漑用水の節水がで
    きたりもするそうです。




ソーラーシェアリングのデメリット


     ソーラーシェアリングは農地に支柱を建てて太陽光パネルを設置します。その支柱の基礎部分は農地転用の一時転用の
    許可をもらって設置しますが、その一時転用の許可期間が3年なので、3年ごとに更新の申請をしてチェックを受けなくては
    なりません。
     主なチェック項目としては
     1.営農を続けていること。
     2.太陽光パネルの下の農地の単収が、同じ地域の平均的な単収と比べて2割以上減少していないこと。
     3.生産した農作物の品質が著しく劣化していないこと。
     などが挙げられます。





     農地転用の一時転用許可の審査基準の中に、「農作物の生育に適した日照量を保つための設計になっており、支柱の高さ、
    間隔等からみて農作業に必要な機械等を効率的に利用して営農するための空間が確保されていると認められること」(農林水
    産省・24農振第2657号より抜粋)というものがありますから、支柱を立てたことによって農作業の作業効率が著しく低下するこ
    とはありませんが、それまで何もなかったところに支柱が建つわけですから、慣れない間は注意したほうが良いでしょう。





     野立てタイプの太陽光発電と同様に必ずしもメンテナンスは必要なものではありませんが、発電効率を下げないためや、故障
    などを早めに発見するためにも、定期的な点検やメンテナンスを行ったほうがよいと思います。